多色性の王様!アンダリュサイトの意味や石言葉・向いている人
鉱物自体は世界中で産出しますが、宝石質の結晶が採れるのは限られた産地のみという結晶が手に入れづらい希少な鉱物のひとつ。
名前は発見地のスペインのアンダルシア州に由来し、和名は赤色の柱状結晶が見えることからこの名がつけられました。
色合いはスモーキークォーツに良く似たシックで茶色のものが多く、一見地味な印象ではありますが、アイオライト(Iolite)以上で、桁違いの多色性を持っているのが最大の魅力!
色彩をくるくる回るようにチェンジさせ、様々な色が踊っているように見えることから「アンダルサイト・ダンス」と表現されることも。
高価なアレキサンドライトに良く似ていたアンダリュサイトは発見当初、「庶民のアレキサンドライト」と呼ばれていましたが、光源を変えないと色彩が変わらないアレキサンドライトには代えがたい魅力を持っています。
アンダリュサイト(Andalusite):紅柱石
アンダリュサイトはカイアナイトとシリマナイトの同質異像体で、熱で変成した泥質岩の中などで形成され、マグマが冷え固まることによりできたペグマタイトと呼ばれるものから産出されます。
通常はインクルージョンの多い鉱物で、少ないものが高級とされますが、インクルージョンが多いものでもとても美しく、コレクターから非常に人気の高い鉱物です。
炭素がインクルージョンとして入り込んだことにより、柱状の断面に黒色の十字架模様があるものはキャストライト(Chiastolite)と呼ばれ、その特徴から初期キリスト教徒のお守りとしても重宝されたという経緯があります。
石言葉
希望・成長・繁栄・真実を見抜く・判断力
スピリチュアル的な意味
多色性という性質のように、難しい局面でも物事を多角的に捉え、冷静な判断をする手助けをしてくれると信じられる。
また強力な保護作用を持ち、ネガティブな外敵エネルギーや悪意を跳ね返す力もあるとして争いの調和に用いられた。分析能力を強化し、問題解決へ導くとも。
こんな方におすすめ
- 全ての職業の方
- リーダーのポジションにある方
- 問題を解決したい方
- 新しいことに挑戦したい方
- 偏りのないベストな答えを導きたい方
色 | 黄色、赤色、帯褐赤色、緑色、灰色 ※多色性 |
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条痕色 | 白色 |
モース硬度 | 6.5〜7.5 |
比重 | 3.13〜3.17 |
劈開 | 明瞭 |
化学組成 | アルミニウムの珪酸塩 |
透明性 | 透明から不透明 |
光沢 | ガラス光沢 |
屈折率 | 1.641〜1.648 |
多色性 | 強い三色性/帯灰翆色、帯褐黄色、暗赤色 |
蛍光 | 弱い、緑色〜黄緑色 |
インクルージョン | ベール状小液体、チューブ、二相、黒色炭素 |
産地 | ブラジル、スリランカ、カナダ、スペイン、ロシア、アメリカ他 |
※上記の数値は文献により多少異なる場合があります。