ルーン文字は月と関係あり?ルーンの語源や意味
ルーン文字はバイキングによってアメリカ大陸に持ち込まれ、かつての古代北欧では日常用語として用いられたといわれるアルファベット。
神話では北欧神話の主神にあたるオーディンが発見した文字であるとされ、その神秘的な存在感と文字の1つ1つの象徴的な意味から、現代では占いとして蘇り、神託の道具として活用されています。
そんなルーン文字の「ルーン」、月を意味する「ルーン」と音が似ていますよね?
その音の響きから、月とルーン文字は何らかの因果関係があると考える人が少なくないようですが、その真相は果たして…?
ルーン文字の「ルーン」はゴート語
ルーン文字のルーンは「rune」と表記し、ゴート語(スカンジナビア語)の「runa」に由来します。
「runa」はゴート語で「秘密、神秘、謎」を意味し、この「runa」を語源とする「rune」はゲルマン・ケルトの古い言葉で「秘術・呪文」という意味を持ちます。
ゴート語はゴート族(特に西ゴート族)によって話されたインド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派の古い言語で、6世紀中頃まで使われていたといわれています。
そんな魔術的・神秘的魅力あふれるルーン文字一覧はこちら↓
月の「ルーン」はラテン語
一方、月のルーンはラテン語の「luna」に由来し、「lune」と表記。
「月」の他にギリシャ神話の月の女神・セレネ(Selene)も指すほか、「気まぐれ、気分、機嫌、女性」という、西洋占星術で扱う月の意味ともリンクしています。
ちなみに英語の「lunatic」もこの「luna」が語源です。
タロットの月ともリンク?
タロットの知識がある方なら、タロットカードの「月」からイメージが紐づいている可能性がありますね。
ゴート語のルーンに「秘密、神秘、謎」の意味があるように、月のカードにも「秘密」という意味があり、近しいものを感じてしまうのは無理もないですね。
関連の可能性はある?!
2つの「ルーン」は言語も語源も異なることから、単に音が似ていただけで関連性はないということがわかりましたね☆
占いの知識がある方には、語感以外にも「ルーン=月」が印象付けられている理由も解明できました!
…とはいえ、これは現時点までのお話。
ルーン文字自体はまだ完全解明されていないため、今後の研究次第ではルーンと月を結びつける何かが見つかるかもしれません!
今後の可能性に期待ですね✨
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