月の模様はうさぎ?女の人?国毎に見方が異なる!
お月様についての小話☆
皆さんは幼い頃、お月様には何がいると思っていましたか?
満月に見えるその模様から、日本ではお餅をついているうさぎや、2匹のうさぎが遊んでいる、と言う方が多いのではないでしょうか?
人によっては二宮金次郎という方もおられるそうですね。
日本国内においても、月に見る模様はいくつか知られておりますが、これが国を超えると更に違ったものに見えるようです。
- 日本と韓国…餅をつくうさぎ
- 中国…不老不死の薬を挽くうさぎ
- モンゴル…犬
- 南アメリカ…ろば
- 南アメリカ・北アメリカインディアン・インド…ワニ
- アラビア…ほえるライオン
- 東ヨーロッパ・北アメリカ…髪の長い女性
- 中国…ヒキガエルの頭と前足
- インドネシア…女性が編み物をしている姿
- ベトナム…大きな木とその下で休む男の姿
- オランダ…悪行の報いとして幽閉された男の姿
- カンボジア…木の根元で座る杖を持ったおじいさん
- アメリカ…女性の横顔
などなど…
模様だけで色々な見え方があるようですね!
しかし日本や韓国、中国ではうさぎに見えているのに、他の国で別のものに見えるのはなぜなのでしょうか?単にお国柄や、考え方によるイマジネーションの違いともとれますが、もしかするとそこには、科学的な理由があるのかもしれません。
これは月を見る位置によって、見ている模様が異なることで起きる現象で、日本から見る月は南天にあり、東(左手側)から昇って南の空を通り西(右手側)に沈みます。
オーストラリアでは月は北天にあり,東(右手側)から昇って北の空を通り西(左手側)に沈みます。そして、模様の向きは反対で、日本ではうさぎに見えたとして、オーストラリアでは男の人の顔に見える、というものだそう。
月に関する言い伝えや伝説
ヨーロッパの魔法や占星術の伝統では、「月の三位一体の女神」という言葉がしばしば出てくるのですが、これは「満ちていく月」「満月」「欠けていく月」をそれぞれを3つの女神の姿と捉えていたからだいいます。
一方ヨーロッパでは、月のクレーターの模様は男性を象っているとされ、「マン・イン・ザ・ムーン」と呼ばれたそう。
イギリスの童話「マザーグース」の中には、月の中の男性の歌を歌ったものもあります。
ドイツの伝説では、盗みを働いた男が、罰として天に追いやられたのだという話も実在。これはオランダの言い伝えとも似ていますね。
月1つでここまで発想が広がるなんて、昔の人がそれほど、月夜に空を見上げていたのだということがわかりますね☆
場所や思想が違えど、長い夜には月を眺め、様々な思いを馳せていたのでしょう。