バラや肉とも形容されるイネサイトの意味や石言葉・向いている人
1887年、ドイツのヘッセン州ディレンブルク郡にあるHilfe Gottes鉱山で発見されたイネサイト。バラのような濃いピンク石の希少な鉱石で、筋肉に似た繊維状に結晶があるのが特徴。
このことからギリシャ語で「肉の筋」を意味する「イネス(Ines)」が名前の由来とされていますが、調べたところギリシャ語で「イネス(Ines)」は「純粋、清らか」を意味するともされているので、その真偽には疑問が残ります(´⊙ω⊙`){ギリシャ出身の方、モシクハ鉱物博士、教エテ-
別名に「満灰沸石(まんかいふっせき)」や「マンガン石灰沸石(まんがんせっかいふっせき) 」があり、現在では使われていませんが、かつては「薔薇沸石(しょうびふっせき)」や「バラ沸石(ばらふっせき)」とも呼ばれていました。
非常に珍しい鉱物で限られた地域でのみ産出しますが、日本でも1930年に静岡県蓮台寺(河津鉱山)で発見され、鉱物愛好家の間で流行したことがあります。
イネサイト(Inesite):イネス石
花や霜柱のように見える繊維状の結晶が集まっており、他の鉱物と共生した状態で産出することが多いイネサイト。
劈開性が2方向にあるため衝撃に弱く、取り出した瞬間は美しい色味でも時間経過で褐色に変色する性質があるため、宝石には不向きとされ、アクセサリーとして流通させづらい点から知名度は低い傾向にありますが、レアで高価な鉱石です。
似た鉱物にはロードクロサイトや、同じマンガン鉱物のロードナイトなどがあります。
石言葉
情熱・情念・人を喜ばせる
スピリチュアル的な意味
おおらかな愛の石で、コミュニケーション能力をアップして人間関係に効果があるとされ、特に壊れた人間関係の修復には最適。穏やかな人間関係の構築にも。感受性を豊かにし、愛に溢れた生活を送れるようになることから、恋愛関係にも効果を発揮すると言われる。芸術的な感性を育てるためにも。
寝るときに枕元に置けば、悪い夢を遠ざけてくれるとも。優しい波動を持つので、パワーストーン初心者にもおすすめできる鉱石の1つ。
こんな方におすすめ
- インスピレーションが必要な職業の方
- 人間関係のいざこざにお悩みの方
- 他人に対して過干渉になってしまう方
- 溜まったストレスを解消したい方
- 牡牛座・天秤座の方
色 | 桃色、黄色、薄紫色 |
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条痕色 | 白色、淡桃色 |
モース硬度 | 5.5〜6 |
比重 | 3.03 |
劈開 | 不完全 |
化学組成 | カルシウムとマンガンのケイ酸塩鉱物 |
光沢 | ガラス光沢 |
屈折率 | 1.61〜1.64 |
産地 | アメリカ、ドイツ、日本、中国、南アフリカ共和国他 |
※上記の数値は文献により多少異なる場合があります。