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満月に起こる不思議な事象!迷信や科学・医療との関係性も

「こんな日には何かが起こるかも知れない…」なんて、神秘的で見る人を虜にする満月。
そんな満月について、不思議な噂を聞いたことはありませんか?

例えば「満月の日には子どもが生まれやすい」とか、「満月の日には体調が悪くなる」などなど。

今回はそんな満月に関する不思議な話と、その真偽についても深堀りしたいと思います。

出血量の増加

注射器

満月の日には出血が異常に多くなる傾向が確認されており、古代ユダヤでは患者の出血を見るような手術は月齢によって制限されていたそうです。

現代の医療業界でも、満月時の手術は出血量が多く、通常時よりも水分が体に吸収されやすく結合組織が柔らかく傷跡が残りやすくなるため、手術を控えた方がよいとされているところもあるようです。

満月の日に月の引力が最高潮になることで血管が拡張することが原因と見られているようです。

体調不良

頭痛

満月の日に頭痛やめまい、睡眠不足などの体調不良に悩まされている方はいませんか?

満月時新月時も同様)には月の引力によって体内の水分の動きが活発になり、ホルモンバランスが崩れて体調不良を引き起こす場合があるといわれています。

特に女性に多く、一説では月経周期と関連性があるのではないか?とも言われていますが、満月の時に体調が悪くなるということの科学的な根拠については、世界中で科学者たちが解析を進めていますがまだ立証までには至っていないのが現状です。

出産率の上昇

赤ちゃん 三日月

助産士さん達の間では伝承的に「満月には出産が多い」と言われているのを、女性の方なら一度は聞いたことがあるかもしれませんね。

満月時新月も同様)は強い引力によって陣痛が起きやすくなり、お産がスムーズに進み安産になるといわれています。ホルモンのバランスに影響が出て骨盤が開きやすくなるという説も。

2016年に東京大学獣医学部のチームが行った牛を使った実験によると、満月前から満月にかけての3日間で、牛が出産する頭数が増加したことが明らかになりました。
これには血中のメラトニンの分泌量が満月のときに低くなるのが原因ではないかという仮説が立てられています。

現代では帝王切開や陣痛促進剤を使った自然分娩以外での出産も多くなっていることから一概ではなくなってしまいましたが、羊水の成分が海水と非常によく似ていることもあり、因果関係の可能性を感じさせます。

先日公開した「バイオタイド理論」の記事でも出産率の増加について触れておりますので、ご興味のある方は合わせてお読みいただけたらと思います。

事件・事故、犯罪率上昇

交通事故

全国の人身事故約600万件、死亡事故約10万件のデータに基づく「月と交通事故の関係」について日本の元警察職員が調査したのものによると、「暴走型」で死亡事故に至るような大事故は満月と新月に集中して発生したという結果がでており、アメリカの医学博士「A.Lリーバー」によるフロリダ州デイド郡(現在のマイマミ・デイド郡)で発生した15年分の殺人事件と月齢の関係の調査では、満月のときに殺人事件の発生件数がピークに達していたという結論を導きました。

しかしこのリーバー博士の説は偶然の域を出ず、他の天文学者や論文によって否定されており、現在では月の満ち欠けと殺人事件との科学的な関係性はおおむね関係なしとされています。

交通事故の件に関しても月との因果関係は科学的には認められず、一説では美しい満月に気を取られた結果、交通事故の増加に繋がっているのではないかと考察されています。

地震発生率上昇

コンクリート 地割れ

地震発生時やその前後で、満月やスーパームーンの状態が観測されていたということが多いそうです。

海の満ち引きは月の引力によって起こるものですが、満月の日には地上もほんのわずかですが盛り上がるという説があり、それが地震の原因の1つなのではないかと言われています。

2010年1月には、「断層のひずみが限界に達した状態では、地球潮汐地震の引き金となる可能性が高い」という研究結果が防災科学技術研究所から発表されました。
実際に過去に発生した1995年の阪神淡路大震災、2005年のスマトラ沖地震、2011年の東日本大震災などでは、地震発生の当日〜2週間前後で満月・スーパームーンが観測されており、満月の前後に地震に警戒するには十分な根拠と言えるでしょう。

とはいえ、科学的に正しい結論を導くには様々な因果関係を考慮する必要があるので、まだまだ調査の時間が必要なようです。

 

まとめ

これまでご紹介したものは、仮説やごく一部の統計のものが多く、残念ながら医学的・科学的な根拠は確立されていないものがほとんどなのが現状です。

しかし、今もなお多くの学者が解明のための研究を重ねていることから、月の謎・神秘性は科学が進歩した現代でも魅力的なものであり、月は人を惹きつけて止まない存在なのは確かなようです。