喋る石の異名を持つアズライトの意味や石言葉・向いている人
非常に濃いブルーが印象的で、古来から絵の具の顔料などで用いられたアズライト。
藍色の顔料となることから、アズール・ストーン(Azure stone)と呼ばれることも。
日本では日本画で用いる岩絵の具の岩群青として使われました。
硬度が低く、宝石としての耐久性には欠けていますが、その色鮮やかさと美しさが求められ、多くは彫刻品や置物類として扱われます。
アズライト(Azurite):藍銅鉱
アズライトは銅の炭酸塩鉱物で、リモナイト(Limonite)やマラカイト(Malachite)、ターコイズ(Turquise)、クリソコラ(Chrysocolla)、テノライト(tenorite)などと組み合わさって産出することもあれば、マラカイトと混ざってアズロマラカイト(Azuromalachite)として産出することが多く、純粋なアズライト単品で産出することは極めて珍しいとされています。
ラズーライト(Lazulite)、ラズライト(Lazurite)、ソーダライト(Sodalite)と混同しやすいので注意が必要です⚠(ラズーライトとラズライトも相当なのですが…)
石言葉
集中力・洞察力・崇高・決断力・清浄・幻視能力
スピリチュアル的な意味
アズライトは古来より高いレベルの意識から刺激を受けることが出来るとされ、シャーマンや魔術などを操る者、聖職者たちに大切にされてきた石。直感力・洞察力を高め、インスピレーションが得やすくなるよう導く力も持ち、また記憶力に働きかける力もあり、古い記憶を引き出すことはもちろん、記憶の定着にも効果を発揮する。
こんな方におすすめ
- 芸術活動をされている方
- 聖職者の方
- カウンセリング業の方
- 接客業の方
- 学習能力を高めたい方
色 | 藍青色 |
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条痕色 | 淡青色 |
モース硬度 | 3.5〜4 |
比重 | 3.7〜3.9 |
劈開 | 完全 |
化学組成 | 銅の水酸化炭酸塩 |
透明性 | 透明から不透明 |
光沢 | ガラス光沢か鈍い光沢 |
屈折率 | 1.730〜1.838 |
多色性 | 顕著な三色性/藍青色、灰色黄色、青色 |
蛍光 | なし |
インクルージョン | 液体、結晶 |
産地 | フランス、チリ、ロシア、アメリカ、モロッコ他 |
※上記の数値は文献により多少異なる場合があります。
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【小話】アズライトは様々な呼び名を持つ?!
アズライトには他にも以下のような別名があります。
- ブルー・カッパー(Blue copper)⇒銅鉱床(銅=copper)で産出するため
- ブルー・マラカイト(Blue malachite)⇒マラカイトと合わせて産出するため
- チェッシーライト(Chessylite)⇒フランスのシェシー産に由来
- チェッシー・カッパー(Chessy copper)⇒シェシー産+銅(=copper)
上記は前後が逆で呼ばれる場合もあります。
チェッシー〜については、シェシー産なので本来なら「シェシーライト」になるのですが、日本では慣例的に英語読みで 「チェシーライト」と言います。
他にも、紀元前15世紀ごろのエジプトやギリシャ、マヤなどの古代文明時代では予言の際に用いられたことから、「しゃべる石」とも呼ばれていました。