日本でも採れる!アルマンディンの意味や石言葉・向いている人
トルコのアラバンダ(Alabanda)(現在はアラフィサール)という都市の名前を由来とするアルマンディン。アルマンダイン、アルマンダインガーネット(Almandine Garnet)、アルマンダイト(Almandite)とも。
一般的にガーネット(Garnet)と言われるグループの一種で、世界中で広く採掘できて量も多いことから、ガーネットといえばこのアルマンディンのことを指します。
アルマンディンはガーネットの中でも最も歴史が古く、古代エジプト文明のころには既に宝石として使用されてきた歴史ある石です。
アルマンディン(Almandine):鉄礬柘榴石
鉄(Fe)とアルミニウム(Al)を主成分とし、鉄の部分が他の成分になると名称が変わります。ガーネットにしては珍しく星状に光を反射するアステリズム効果(スター効果)を持ちます。
透明石でありながら、奥が見えないほど深く燃えるような赤色が魅力的で、現代まで様々な装飾品や宝石に用いられていますが、宝石にならない低品質のものは高い硬度を活かして研磨剤として使用されます。
暗赤色を基準に、赤い葡萄酒のような色合いのものほど評価が高く、茶色や黒に近づくものほどリーズナブルになります。
石言葉
真実・友愛・実行力の勝利・貞操
スピリチュアル的な意味
強い生命エネルギーと浄化の力を持つとされ、古くから持ち主の身に降りかかる病や不幸を払いのけるとして、治療や魔除けに使われていた。体内の毒素を排除したり、血液の循環を良くするとして心臓病の治療に用いられたとも。中世ヨーロッパでは「友愛の石」とされ、親愛の証としてプレゼントする風習もあった。
こんな方におすすめ
色 | 赤色、暗赤色、帯紫赤色 |
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条痕色 | 白色 |
モース硬度 | 7〜7.5 |
比重 | 3.95〜4.20 |
劈開 | なし |
化学組成 | 鉄とアルミニウムの珪酸塩 |
透明性 | 透明または半透明 |
光沢 | ガラス光沢 |
屈折率 | 1.78〜1.81 |
多色性 | なし |
蛍光 | なし |
インクルージョン | 針状、点状、塊状 ジルコン、アパタイトなどの結晶、液体、針状インクルージョンの発達したものはスター石となる |
産地 | インド、スリランカ、アフガニスタン、ブラジル、オーストラリア、チェコ他 |
※上記の数値は文献により多少異なる場合があります。
【豆知識】アルマンディンは日本でも見つかる!
こんなに綺麗で魅力的な石。さぞ海を超えた遠くの地でないと出会えない石かと思いきや、意外や意外!日本でも産出する土地があります。
それは、福島県石川町地区。
そこではアルマンディンの他にベリルなどの珪酸塩鉱物や、稀少なウラニウム系鉱物も産出し、大正から昭和初期、連戦連勝の日本軍部はこの地で核兵器の研究開発を行ったという経緯がありますが、現在は熱心なアマチュア・マイナーの間で盛んに採掘が行われているそうです。